患者様とまず最初に接するのが私たち医事課のスタッフです。
医事課は9名のスタッフで構成されており、外来チームと入院チームに分かれています。
外来チームは主に外来カルテの管理・会計・処方箋発行・健診手続きなどを行い、入院チームは主に入退院費用の計算、入院時の様々な事務手続きへの対応を行っております。
またチーム全体で病院の運営に必要な診療報酬明細書の作成をしております。
窓口での手続きや書類に関してご不明な点がございましたら、私たちが対応致しますのでお気軽にお声かけください。
田上病院の栄養課は、食べることを通して医療に携わっています。
その際、全ての田上病院の患者様においしく、喜んで食べてもらおうという事を心がけ、栄養士・調理員が互いに協力しながら食事提供を行っています。
その他に、田上病院の管理栄養士による栄養相談や、入院患者様のベットサイドで食事内容を説明したり、場合によっては理学療法士・作業療法士・看護師など他スタッフと連携をとりながら食事療法を行っています。
私ども田上病院薬剤部では患者さまに安全で安心できる治療を受けていただくため、薬剤の調剤と共に、医薬品の管理、供給、医薬品情報提供、薬剤管理指導などの業務を通じて、医薬品の適正使用と適正管理に努めています。
厚生労働省の方針に基づき多くの病院で外来調剤が院外処方に変わり、当院でも平成25年3月1日から全面院外処方となりました。そのため現在は入院患者さまを対象とした仕事が中心となっています。
薬剤の調剤を行う際は、医師の処方内容をチェックし、疑問があれば直接医師や病棟の看護師に疑義照会を行い、用法用量・相互作用・重複投与等を確認してから薬剤を調剤しています。
また患者さまが服用しやすいように、錠剤が飲みにくい方には、錠剤を粉砕したり、服用忘れを防ぐため、複数の錠剤を1回で飲めるよう1包に包装するなど工夫もしています。
「薬剤管理指導業務」も行っており、ベッドサイドでお薬の説明も行っています。
近年では、ジェネリック(後発)医薬品の採用にも、積極的に取り組んでいます。
リハビリテーションとは病気やケガなどによって生じた障害を医学的・心理的にサポートし、機能回復・社会復帰を図るものです。
田上病院リハビリテーション科は現在、理学療法士15名、作業療法士5名、言語聴覚士2名、歯科衛生士1名、リハビリ助手1名にて、入院・外来リハビリだけでなく、介護保険を利用した通所リハビリ、訪問リハビリを行っています。
当院では以下の施設基準を取得しており、さまざまな疾患に対して幅広く対応しています。
理学療法士とは、病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動療法や物理療法(温熱、電気、水などを治療目的に利用するもの)を行い、基本的動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復を支援するリハビリテーション専門職です。
当院の理学療法士の多くは、長崎大学内部障害理学療法学研究室(夢塾)に所属しており、呼吸リハビリ、心臓リハビリに取り組んでいます。また、最近では消化器がんを中心に術前・術後の患者様のリハビリにも力を入れています。
作業とは、セルフケア(日常的な生活行為)、家事、仕事、余暇、地域活動など人の日常生活に関わるすべての諸活動を指します。(日本作業療法士協会ウェブサイトより)
当院では、作業療法士が積極的に退院支援に関わっており、患者様が安全・安楽に自宅退院ができるよう、運動機能の改善だけでなく、その人に合わせた生活の方法を考え、在宅生活を支援しています。
言語聴覚士とは、言語や聴覚、認知、発達、摂食・嚥下に関わる障害に対して、訓練や指導、支援などを行う専門職です。
当院では主に誤嚥性肺炎後や食道がんなどの術後の患者様の摂食嚥下障害に対し、安全な食形態の選定、嚥下機能の向上を目的とした嚥下訓練を行うことで、可能な限り口から食べることをサポートしています。
歯科衛生士とは、歯科疾患の予防及び口腔衛生の向上を図ることを目的として、歯・口腔の健康づくりをサポートする専門職です。近年、さまざまな歯・口腔の健康と病気との関係が明らかになってきています。
当院では歯科衛生士が1名リハビリテーション科に所属しており、入院の患者様や通所リハビリの利用者様の口腔機能評価や口腔ケアの実施、病院スタッフへの口腔ケア指導などに従事しています。
当院は長崎県地域リハビリテーション支援センターの長崎市南部地区の協力病院として、地域住民に向けた介護予防事業への参加やリハビリ専門職・介護職向けの研修会の開催に携わっています。また、長崎市小島・茂木地域包括支援センターや在宅支援リハビリセンターと連携し、地域包括ケアシステムの構築に取り組んでいます。
田上病院臨床検査室 検査内容
皆さんは放射線室といえばどのようなことを連想されるでしょうか?
レントゲン、X線CTはあまりにも有名ですのでそれらを連想されるでしょうか?
それとも放射線は体に害があるから心配ということでしょうか?
田上病院の放射線室では、X線CTはもちろん、X線透視に代表されるX線を使う検査や、X線の代わりに人体に無害な電磁波と超伝導磁石を使ったMRIがあります。また、放射線の安全性に関しては患者様一人一人に合わせてX線の量や強さを調整し、最適な写真が撮れるよう努力しています。そして、みなさんを検査させていただくのが診療放射線技師(以下、放射線技師)と呼ばれる私たちと、私たちを手伝ってもらっている助手で田上病院放射線室を運営しています。
私たち田上病院の放射線技師は、放射線技師会(職能団体)に所属し、地域の皆さんに田上病院の放射線室で行われる検査の必要性と安全性、検診の普及を目指して活動を行っています。
このホームページ上で随時、田上病院の放射線技師の仕事内容や役割、検査機器の説明、役割などを説明するとともに、上手な検査の受け方などを掲載していきたいと思っています。また質問も受け付けていますので、どしどしお寄せください。
当院の地域連携室は、院長を室長とし、看護師1名、医療ソーシャルワーカー2名、主任介護支援専門員1名が在籍しております。地域の皆様が安心して当院をご利用いただけるよう、また安心して地域で暮らしていくために、他の医療機関や、各事業所、福祉施設等との円滑な連携の窓口としての役割を担っております。
地域住民の方々はもちろんのこと、長崎市内を中心に医療機関と連携を取り図りあいながら入院受け入れを行います。
退院についてのご不安やご心配事を伺いながら、地域でどのような治療を継続していくのか、障害や病気を抱えながらどのような生活を送りたいかなど、患者様やご家族様方の気持ちを尊重しながら意思決定や在宅療養生活へ移行の支援を行います。また、在宅で生活を送れることが一番だとは思いますが、それが叶わぬ場合は、患者様やご家族様方の今後のご意向を伺いながら、地域の施設のご紹介や、必要な専門医療機関への転院調整を行います。
医療・介護・福祉等についての相談の窓口となり適切な支援を行います。
ご不明な点、お困りごとがございましたら、まずは1階受付にて地域連携室にお声かけください。
医師・看護師・薬剤師・検査技師を中心に構成され、院内感染の予防対策の具体的実行、及び職員の安全確保の推進を図ることを目的に活動しています。
ICT業務は、日常業務と緊急時の対応に分けることができます。日常業務では、院内感染予防・職員教育・感染コンサルテーション・抗菌薬使用状況の把握など。
緊急時の対応として、多剤耐性菌アウトブレイクや伝染性感染症への対応などを行なっています。
院内感染の発生を防止するため、根拠に基づいた感染対策マニュアルを作成し、業務の遂行に努めています。
当院ではNSTという、チーム医療の活動を行っています。入院にこられた患者様は栄養状態不良のことが多く、このような状態ではどんなに良い薬を投与しても病気の改善は認めません。そこで栄養不良の患者様に対して、医師・管理栄養士・薬剤師・看護師・臨床検査技師・言語聴覚士などの専門スタッフが連携して、栄養改善に取り組むのがNSTの主な役割です。具体的には患者様の必要なカロリーを計算したり、嚥下機能を評価して栄養の投与経路(経口、輸液、経管)を検討したり、適切な薬を選択したりして、患者様の病気からの早期回復に努めています。他職種の壁をとり払ってチーム医療を行うことで、それぞれの専門職が最新の知識を提供しあい、患者様一人一人にふさわしい、オーダーメイドの栄養管理が可能となりました。患者様に質の高い医療を提供できるように、今後も頑張っていきたいと思います。
2025年に日本は団塊の世代が75才以上となる超高齢化社会を迎え、認知症を患う人は700万人を超えると推測されます。それに伴い看護職が認知症患者と関わる為の必要な知識・ケアの実践が求められてきます。
当院では認知症ケアに必要な専門的な研修を受けた看護師が各病棟に配属されており、認知症患者に対し適切な処置・ケアを行う事で安全、安楽な療養環境を作る事を目的に活動をしています。
認知症ケアチームとしては、認知症の人の意思が尊重され、出来る限り住み慣れた環境に近い状況で療養が出来る事を基本とし、各病棟でスタッフへの指導・助言を行い看護計画を立て、定期的に評価を行い認知症ケアの実践に努めています。
また、毎月1回委員会を開き、現状報告と検討事項について話し合い身体拘束廃止への働きかけも行っています。