田上病院耳より情報

2015年12月29日長崎と伊達巻 〜栄養課〜

伊達巻お正月といえば“おせち料理”です。その内容は昔ながらの風習にしきたりによって、また地域や家庭によっても様々ですが、めでたい事を重ねるという意味で縁起をかつぎ、重箱に詰められるのがならわしです。さらに縁起をかつぐのは重箱だけではなく、ひとつひとつの食材や料理にも意味をもたせ、様々な願いが込められています。
その中で長崎とゆかりの深いものが“伊達巻”です。長崎では、“カステラ蒲鉾”とも呼ばれる事もあるように、作り方や見た目もカステラによく似たおせち料理の定番です。江戸時代に長崎の卓袱料理の“カスティラかまぼこ”が江戸に伝わったとされる卵料理のひとつです。

伊達巻と呼ばれるようになった由来は、当時の洒落(シャレ)て凝った装いをしていた伊達者(シャレ者)が着ていた丹前(ドテラ)に似ていた事から伊達巻と呼ばれるようになったという説や、伊達巻の元となった“平卵焼き”を戦国大名の伊達政宗が好んで食べていたからという説の他、女性の和装の伊達巻きに似ているからなど諸説あります。

一般的な作り方は、白身魚のすり身をすり鉢に入れてすりこ木で丁寧にすり、卵をひとつずつ加えてよくすり合わせます。そこにだし汁と砂糖、薄口醤油などを加え調味し、四角く焼き色がつくまで焼き上げます。熱いうちにまきすで「の」の字に巻いて形を整えたらそのまま冷まして完成です。  伊達巻の華やかな黄色は縁起が良いとされ、昔の書物の巻物に似た形から、文化の発展や学問や習い事の成就の願いが込められています。

田上病院では、お正月を病院で過ごされる患者様にもお正月気分を味わっていただくために、元旦からおせち料理を提供しています。様々な願いを込めて、心を込めたおせち料理作りを目指しています。

【参考文献・ウェブサイト】
http://ii-nippon.net(いい日本再発見おせち料理特集)
http://iroha-japan.net/(日本文化いろは事典おせち)

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