田上病院耳より情報

2014年06月02日褥瘡(じょくそう)カンファレンスを始めました
〜2階病棟〜

私たち2階病棟では、近年増加傾向にある褥瘡に対し、院内の褥瘡対策委員会とは別に、病棟独自の取り組みとして、毎週1回金曜日に褥瘡カンファレンスを始めました。
活動内容としては、現在褥瘡の有る患者様への個別性のある援助内容の見直しや、経過報告、褥瘡発生の危険性が高い患者様への褥瘡予防について、看護師、看護助手でカンファレンスを行っています。
では何故、私たちが褥瘡予防を行うかと言うと、褥瘡は放置しておくと進行が早く、最悪の場合、死に至るという危険性があるからです。

褥瘡とは?

寝たり座ったりした状態の時、いつも同じ所に一定以上の圧力が加わることによって、皮膚に障害を起こした状態をいい、一般的に床ずれと言われています。
しかし、これらの条件だけでは褥瘡発生には至りません。その他にいくつかの原因が重なり発生するケースが殆どです。

1)麻痺などにより感覚が鈍い
2)自力で寝返りができない
3)骨が出っ張っている
4)尿や便により皮膚の汚染がある
5)汗が多いことににより皮膚が湿っている
6)栄養状態が低下している
などが考えられます。

特に高齢者の皮膚は、弾力性が低下しており乾燥傾向であるため、圧迫やズレなどに弱く、注意が必要です。

主な発生部位は?

仰向けでは、お尻・かかと・後頭部、横向きでは、腰骨・肩などが一般的です。

皮膚の症状

初期の褥瘡は、持続する皮膚の赤みだけが特徴です。この状態で治癒することも、進行して深い褥瘡になることもあります。
褥瘡が進行すると、皮膚に水疱が生じたり、ビランが発生します。
さらに進行すると、皮膚が壊死し、血行がなくなり黒色の皮膚壊死となります。周辺に炎症、膿瘍などを合併することがあります。
黒い壊死した皮膚を切除しても、黄色い皮下の壊死組織が残ります。
褥瘡が進行すると、皮膚に常在する細菌が感染を合併し、炎症が強くなる場合があり、敗血症や血圧の低下によるショックを起こし、死亡することもあります。

予防は?

1)徐  圧  長時間の同一体位は避け、圧迫しない
2)清  潔  皮膚を清潔に保つ
3)栄養状態  高栄養食・補助食品の摂取

予防には大きく分けてこれらの3つがあげられます。

家庭でもできる予防として、

  • 自力で寝返りができない方に対し、2時間毎の寝返りを行う。さらに、徐圧マットや枕を使用することで。有効な除圧が可能となる。
  • スキンケアの基本には、皮膚の清潔・保湿・保護があります。
    皮膚の清潔は、汚れを洗い流すことであり、新陳代謝を促します。皮膚の保湿は、皮膚 が乾燥し水分が不足することで皮膚のバリア機能が低下するのを防ぎます。皮膚の乾燥を防ぐために保湿クリームやローションを使用し、熱いお湯を避け、強くこすらないようにしましょう。
  • 栄養のかたよりの調整は、栄養のバランスや、食べる量はもちろんですが、飲み込めない・食べられない人のような場合は、食事の形態を変えてみたり、医師・栄養士や医療スタッフに相談すると良いでしょう。

以上の点に注意し、今後も褥瘡防止に努めていきたいと思います。

参考文献) 改訂版 実践に基ずく最新褥瘡看護技術  編集 真田裕美・須釜淳子

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