田上病院耳より情報

2013年12月02日血液型について〜検査室〜

今回検査室では、ABO血液型とRh血液型について簡単にご紹介させて頂きます。

1.ABO血液型

人の赤血球膜上には約200以上の血液型(400種余りの抗原)が存在すると言われていますが、その中で輸血検査において最も重要なのがABO血液型です。 1900年、Landsteiner がA型,B型,O型を発見し、更に1902年にその弟子達によってAB型が発表されました。
ABO血液型の判定には、赤血球上のAおよびB抗原の有無を抗A試薬と抗B試薬を用いて検査するオモテ検査と、血清中の抗A抗体および抗B抗体の有無をA血球とB血球を用いて検査するウラ検査があり、その両方の結果が一致してはじめて判定されます。

ABO血液型の判定基準

オモテ検査(検体:赤血球) ウラ検査(検体:血清) 血液型判定
抗A試薬 抗B試薬 A血球 B血球
A型
B型
O型
AB型

新生児等では抗体が十分に産生されないため、血清中に存在する抗A抗体および抗B抗体は母親由来の抗体であり、本人由来の抗体が産生され始めるのが生後3〜4ヵ月頃、その後5〜10歳頃をピークに加齢と共に少しずつ減少していきます。

2.Rh血液型

1940年、LandsteinerとWinerによって発見されました。現在では約48種類の抗原がRhに分類されており、その中でも輸血検査として重要なのが D,C,c,E,e の5種です。
特にD抗原はABO血液型に次いで臨床的に重要な抗原であり、D抗原陽性の場合をRh(+)D抗原陰性の場合をRh(−)と表現されることが多いです。

D抗原の判定は陽性か陰性かになりますが、陰性の場合には確認試験を行うことで“D抗原が陰性である”という確定をする必要があります。その理由として、実際にはD抗原を持っているにも関わらず抗原量が少なかったり、あるいは抗原の一部が欠けてしまっているもの等ではD抗原陰性と判定されてしまうことがあるからです。

それぞれの血液型の日本人における割合を表にしてご紹介します。

日本人のABO血液型の割合
血液型頻度
A型40%
B型20%
O型30%
AB型10%
日本人のRh血液型(D抗原)の割合
血液型頻度
Rh(+)
[D抗原(+)]
99.5%
Rh(−)
[D抗原(−)]
0.5%

白人ではRh(−)の割合がおよそ15%と言われていますが、それに対し日本人では0.5%ととても少ないことが分かります。
このように稀な血液型もありますので、事前に自分の血液型は知っておいた方が良いのではないかと思います。もし、分からないという方は、一度検査されてみてはいかがでしょうか?
ご不明な点はスタッフまでお気軽にお尋ね下さい。

参考文献:臨床検査法提要,輸血検査の実際
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