田上病院耳より情報

2013年09月17日光線過敏症について〜薬局〜

『光線過敏症』という症状をご存知ですか??
光線過敏症とは日光アレルギーとも呼ばれ、日光によって引き起こされる免疫反応です。
健康な人では問題のない日光の量でも、皮膚が赤くなる、ぶつぶつができる、腫れて水膨れができる、かゆみが生じるなど、何らかの症状を伴うのが特徴です。

日焼けと光線過敏症の違いは??

日焼けとは、もともとの皮膚の色によって起こりやすさには差があるものの、ある程度以上の紫外線量があたれば誰にでも起こりうるものです。
一方、光線過敏症は先ほどもお話したように、普通は反応を起こさない紫外線量で敏感に炎症を起こしてくる状態をいいます。
原因には遺伝性、代謝異常、アレルギー性など多岐に渡りますが、最も多いものが薬剤性光線過敏症になります。

薬剤性光線過敏症とは…

薬剤性光線過敏症には二つのタイプがあります。

1. 光接触皮膚炎

塗り薬や貼り薬などの外用剤を用いた部位に日が当たってかぶれるもの。かぶれる部位は外用剤を貼っていた部分に限局。

2. 光線過敏型薬疹

内服薬を服用後に、日が当たった皮膚に発疹ができるもの。発疹が出来る部位は露出部の広範囲にわたる。降圧剤、抗菌薬、消炎鎮痛薬などで起こります。

予防法は??

通常の接触性皮膚炎とは異なり、光に当たらなければ症状は起きません。その頻度は高くはないのですが、紫外線に当てないことで100%予防することが可能です。使う時は次のことに注意してください。

1,曇りの日、ガラス越しの紫外線に注意

曇りの日であっても、晴れた日の60〜80%の紫外線が透過すると言われています。
また、超波長紫外線(UVA)はガラスを透過しますので、車の運転などガラス越しの紫外線にも注意が必要です。

2,衣服による紫外線の防御

濃い色、暗い色ほど紫外線をカットします。なるべく紫外線遮断効果の高い衣服で貼付部を覆うことをお勧めします。また、紫外線を防ぐ、サンスクリーン剤(日焼け止め)を塗るのも良いでしょう。

3,屋外での作業は避ける

お薬の使用中および使用後は、強い紫外線に当たる屋外でのスポーツや作業は避けることが大切です。

4,貼付が終わっても4週間は紫外線に当てない

貼付後も少なくとも4週間は、衣服、サンスクリーン剤などにより、紫外線に当てないことが大切です。

5,他の人へ譲り渡さない

医療用医薬品は、その患者さんのためにだけに処方されたものです。家族や友人などに譲ったりしないようにしてください。

光線過敏症が発現してしまったら??

光線過敏症が発現してしまった場合には、原因と思われる薬剤を中止し日光を遮断することで、約2週間で症状はおさまりますが、その間、日中の外出を避け、止むを得ぬ場合には長袖の衣類、帽子、手袋等を着用し、サンスクリーン剤を塗布するようにしましょう。
また発疹が消えた後でも、衣服やサポーターで紫外線から皮膚を守るようにして下さい。場合によっては症状がぶり返すこともあります。

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