田上病院耳より情報

2012年08月17日五十音 〜医事課〜

受付では患者様のお名前、生年月日、ご住所などを正確にカルテに記載して、パソコンに入力します。また、入院証明書や診断書の記入が正しいかどうか、なども確認しなければなりませんが、特に“ヱ”という文字には注意が必要です。
いったい“エ”と“ヱ”はどう違うのでしょうか。調べてみると、これは旧かなづかいの五十音のワ行の4番目の文字で、ア行の4番目の“エ”と同じ発音とあります。

 (新かなづかいの五十音)
   
     
 (旧かなづかいの五十音)
       

ワ行は“ワ ヰ ウ ヱ ヲ”と書いて“ワ イ ウ エ オ”と発音します。
ローマ字で表記すると“wa @ u e o ”となりますが、規則性からすれば“wa wi wu we wo ”となるはずですから、その発音は“ウァ ウィ ウ ウェ ウォ”となります。ワ行は元々母音の“ウ”の後に“ア イ ウ エ オ”がくっついた二重母音だということがわかります。
ちなみに“ヲ”(を)は、「〜をする」というように、助詞としての形でのみ残っていて、文章を読み取り易くするため“ウォ”と発音されることがあります。古い五十音に“エ”と“ヱ”があるのは、発音の違いによる名残りなんですね。

昭和21年に、旧かなづかい(歴史的仮名遣い)が改正されて新かなづかい(現代仮名遣い)となった際に、五十音から“ヱ”の文字がなくなってしまいました。しかし、患者様のお名前の“ヱ”は、今でもそのまま生きています。患者様のお名前一文字一文字を大切にしながら、丁寧に患者様と向き合うことによって、色々なことを学んでいきたいと思っております。

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