田上病院耳より情報

2011年11月28日口腔ケアの重要性〜3階病棟(呼吸器内科病棟)〜

1. 口腔ケアとは

皆様には、口腔ケアと言われても聞き慣れない言葉だと思います。
簡単に言うと患者様の口の中を清潔に保ってさしあげることです。
健康な方は、ご自身で日常的に歯磨きをしますが、患者様にはそれが困難な方もいらっしゃいます。そういう場合、私達看護師が患者様に変わり、これを行うことを口腔ケアといいます。

2. 口腔ケアが重要である理由

なぜ口腔ケアが重要なのでしょう?
唾液には、細菌に対する防御機能がありますが、清潔でない口の中では、食べ物等の汚れが歯に付着し歯周病が起こります。この歯周病による菌から毒素が出来ます。
高齢者は、飲み込む力や咳をする力が弱まり、肺や気管支に食べ物や唾液が、流れ込み易くなります。その為に肺炎になる事があります。流れ込んだ物に『毒素が混ざらない為に、又毒素を増やさない為にも歯磨きや口腔ケアをして口を清潔に保つ事』が重要であり、特に就寝前と起床時の口腔ケアが重要です。

3. 当院における口腔ケア

起床時、毎食後、就寝前に、薬用液体マウスウォッシュ(一般名コンクールF)によるうがい、舌用ブラシを使った舌の清掃、吸引チューブ付き歯ブラシを使った歯磨き、歯のない方には吸引チューブの付いたスポンジ付きブラシによる口の中の清掃を寝たきり状態の患者様を中心に、全病棟にて行っています。

4. 当病棟の取り組み

私達3F看護スタッフは、日常から誤嚥性肺炎の感染源は口の中の菌であることを念頭に置いて、起床時、毎食後、就寝前の徹底したコンクールFでの口腔ケアに努めております。当病棟は、呼吸器疾患の患者様が多く入院されており必然的に肺炎を起こしやすいという疾患特有の特性があり、より口腔ケアに重点をおいています。
また今年度7月には、看護スタッフが口腔ケアの重要性の認識を新たにする為、及び病棟看護教育の一環として、当院呼吸器科医師による肺炎のメカニズムの講義を受講しました。

(講義の様子)

5. ご家庭での口腔ケア

今までの話でもお分かりいただけたかと思いますが、ご家庭でも、歯磨・口腔ケアを行うことは重要です。口腔ケアのため、当院でも使用している吸引チューブ付き歯ブラシ、舌用ブラシ、吸引チューブ付きスポンジ等は、お近くの歯科医院や薬局等で購入する事が出来ます。その際、患者様の状態と、介護の状況にあった口腔ケア用品の御相談をされる事をお薦めします。

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