田上病院耳より情報

2010年11月25日湿布薬の上手な使い方〜薬局〜

貼り薬というと、一般的に思い浮かべるのが打撲や腰痛などの痛みを抑えてくれるために貼る薬、つまり湿布薬を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
肩こり、腰痛、筋肉痛、湿布薬など、あらゆる場面で使用することのできる湿布薬は、私たちにとってとても身近な薬です。貼るだけという手軽さもあります。特に肩こりや腰痛など慢性的な痛みを抱えている人は、毎回痛みが起きる度に使用しているという方も少なくないと思います。

湿布薬は服用したりする薬とは違い、体に貼るものです。そのため、貼った部分にだけにしか効果がないと思っている方もいらっしゃいます。しかし、貼り薬は皮膚を通して薬が吸収され、全身に作用することになります。

また、貼り薬だからと気軽に使用するのはよくありません。痛みがあればどこであってもすぐに湿布や貼り薬を使用する方がいますが、時には副作用が起こることもあるため危険です。湿布薬は時にはかぶれを起こす場合もありますので、使用には注意が必要です。

湿布薬には様々な種類があります。症状に合わせて正しく使用することが大切です。間違えた使用方法では、逆に痛みなどを悪化させてしまうことも十分あり得ます。たかが湿布と思わずに、正しい使用方法を覚えておくようにしましょう。

湿布薬の種類

冷やすタイプの冷湿布

打ち身、捻挫、打撲、肉離れなど外傷を受けて、熱をもったり、痛みなど患部に急激な炎症が起きているときに使います。

温めるタイプの温湿布

肩こり、腰痛など局所が冷たい時や筋肉のこわばりがあるなどの慢性的な症状に使います。

経皮消炎鎮痛薬(痛み止め配合のもの)

やや強い痛みのある時(変形性関節症、肩関節周囲炎、腱鞘炎、外傷後の腫れ・痛み等)に使います。※1日1〜2回の貼りかえで十分効果を発揮します。

                       

上手な貼り方

貼りかえる時は、部位を少しずらしたり、2時間ほどあけて貼るようにして下さい。
冷湿布薬は炎症を鎮め冷やす目的で使われることが多く、冷蔵庫で保存しておき、冷えたものを使うとより効果的です。
腰痛や筋肉痛など慢性の痛みには体を温めてから貼ると効果的ですので、入浴後に使用するのがよいでしょう。しかし、温感湿布を使用中の時は、入浴によって皮膚が刺激されて痛いので、入浴の30分〜1時間前にはがし、入浴後30分位たってから貼るようにして下さい。

かぶれやすい方は・・・

皮膚にガーゼを1枚おいてその上から湿布をして下さい。湿布をかえる時には、ぬるま湯でやさしく皮膚を洗浄してからよく乾かして30分〜1時間位、肌を休めて下さい。自分の出した汗や体についている汚れでかぶれることがあるからです。
夏場は数時間毎に湿布をちょっとはがして、肌をきれいにしてからまた貼れば効果的です。
お風呂上りは汗をかきやすいので、体のほてりが鎮まってから貼るとよいでしょう。

副作用について

主な副作用は、皮膚炎や痒みなどの皮膚症状です。
まれに、喘息発作(アスピリン喘息)やじんましんや呼吸困難などのアレルギー様症状、光線過敏症などが起きてしまう場合もあります。少しでも気になる症状が現れたら、すぐに主治医に相談しましょう。

光線過敏症…湿布薬をはがした後でも4週間は注意をして下さい!

痛みを抑える成分の湿布薬(経皮消炎鎮痛薬)の中には、はがした後もその成分が少なからず残り、そこに直射日光があたると、過敏症のある方では、腫れたり、赤くなったりすることがあります。
湿布薬をはがした後、少なくとも4週間は注意が必要ですので、晴れた日だけでなく曇りの日でも濃い色の服(長袖やスラックス)やサポーターなどで、貼ったところを日光からさえぎって下さい。

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