田上病院耳より情報

2010年10月27日ノロウイルスについて(伝染性嘔吐下痢症)
〜3階病棟内科〜

3階病棟は、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症に罹患した患者様の入院対応病棟となっています。

「ノロウイルスの流行」といえば、冬のイメージがありますが、最近では、年中問わず
ノロウイルス感染の患者様が入院して来られている印象があります。

今回は、様々な感染症の中でも、感染力が非常に強いノロウイルスについて、簡単ですが、ふれてみたいと思います。

主な症状は、嘔吐、下痢、発熱で「お腹の風邪」とよばれていたことがあります。
症状のはじまりは突発的におこることが多く、夜、床につくと突然お腹の底からこみあげてくるような感触と、吐き気を催し、我慢できずに吐いてしまうことが多いようです。
それも何度も激しい吐き気がおこり、トイレのそばを離れられない程です。又、38℃程度の発熱を伴うこともあります。

ノロウイルスは経口感染で、

  • ウイルスで汚染された食品(カキ、貝類)を食べる
  • 取り置きした水道水、井戸水がウイルスで汚染され、その水を飲む
  • 感染者の糞便や吐物から手指を介して感染する

などが原因で約6割が「ヒトからヒト」へのケースを占めています。
ノロウイルスはとても感染力が強く、ほこりなどにウイルスが付着しており、
それを吸うことにより感染してしまうこともあるのです。

治療

ノロウイルスに有効な抗ウイルス薬は、まだありません。
十分に水分を補給することが大事で、スポーツドリンクを電子レンジなどで人肌程度に
温めてから飲むと良いようです。

予防

十分に手洗いをすることが一番です!
ノロウイルスは85℃以上の加熱により、感染性を失うため特にカキなど2枚貝の食品は
十分に加熱すること、また、調理に使用した器具をよく洗い、塩素系漂白剤による消毒
(30〜60分)をすることが大事であるといわれています。

嘔吐物や便処理の仕方は、

  • 使い捨て手袋とマスク、エプロンを着用し、嘔吐物は使い捨ての布等で
    外側から拭き取る。
  • 使用した使い捨ての布や吐物はすぐにビニール袋に入れ処分する。
  • 吐物が付着していた床とその周囲、汚染物を入れたビニール袋は消毒液を吹きかける。

以上のような手順で感染の拡大を防ぎます。

消毒液の作り方→ハイター(次亜塩素系漂白剤)を使用した場合
500mlのペットボトルにペットボトルのキャップ1杯(約5ml)

これでドアノブ、トイレ、蛇口、手すりなど、手に触れるものも消毒します。

田上病院の病棟でのノロウイルス対応時に準備する物品

ノロウイルス対応準備物品

簡単ですが少しでも参考になったらと思います。

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